つい最近、夜遅くにお散歩中のグレートピレニーズを見かけた。
まがり角で、白く輝く巨大な姿が現れたとき一瞬犬と認識できずびっくりしてしまった。
間近でみるとほんとうに大きくて白くて可愛い。
この犬種を見るといつも思い出すことがある。
今は昔、私が小学生のころに、近所でグレートピレニーズを飼っている家があった。
そのころ犬といえばわが町では雑種の中型犬が主流であり、みんな似てる犬ばかりだった。
グレートピレニーズなんて本やテレビでも見たことがない犬だったので、はじめてその姿を見たときは衝撃だった!
立ち上がると大人と同じぐらい大きく見えた。
クラスの男子が自信ありげに教えてくれた。
子どものころ、ピーマンが苦くて嫌いだった。それを食べる犬がいるなんてにわかには信じがたい。
ピーマン食べる犬種だとしたら生のまま食べるのかな。
それともピーマン好きな飼い主が付けた名前なのか。想像はふくらむばかり。
そんなあるとき、散歩中のジャイアントピーマンクイに遭遇したので、思い切って飼い主のおじさんにたずねた。
ここ数週間、いちばん気にかかっていることだった。
ということはジャイアントピーマンクイは犬種なんだ!
1日に何個ぐらい食べるのかな?
ジャイアントピーマンクイはピーマン食べない!
じゃあなぜピーマンクイなのか気になって、ちゃんと犬種について調べたらそもそもピーマンクイではなかった。
人から人へ犬種名を伝えるうちにグレートがジャイアントに、ピレニーズがピーマンクイになっちゃったのかな。
いまだにこの犬種を見かけると、ジャイアントピーマンクイだ!と思ってしまうのであった。