こんにちは!ニャングウェイです。
「初めての出会い」シリーズでは、私が海外で初めて出会った物の思い出を綴っていきます。
今回は、今では結構有名になった韓国のスイーツ「ホットク(호떡)」との出会いについて紹介します。
私が初めてホットクに出会ったのはソウルの「イデ」(漢字は「梨大」と書く。なしだいではない)でした。
学生の頃、選択科目で韓国語を履修しており、語学研修のためソウルに3か月ほど滞在していました。
当時の私は韓国文化やエンタメについて前知識もなく、食べ物さえよく知らなかったのですが、海外に行けるからという理由で選択していました。なので韓国に行って初めて食べる物ばかりだったのですが、本当に美味しいものがたくさんあって、そのときすっかり韓国料理にはまっちゃいました。
時期は真冬で、その日は日も落ちてから友人ぐりちゃんとともに地下鉄駅を目指して歩いていた。
ソウルの冬は寒い。-10℃にまでなることもある。寒すぎる!
外出した瞬間、一刻も早く帰りたくなるのだ。
そのときどこからともなく甘く香ばしいなぞの匂いが漂ってきた。
探偵気質な私はこの匂いが気になってしかたなくなってしまった。
好奇心のままににおいのもとをたどってまあまあ歩くと、そこには屋台があった。ほっかほかの湯気と甘い香りが漂っている。
なんだかオラわくわくしてきたど。
屋台のおじさんがまんまるい生地を鉄板に並べ、専用のプレスで鉄板に押し当てながら揚げ焼きしている。パンケーキのような見た目でドーナツのようなにおいがする!これはおいしそう!!
美味しすぎた。ほかほかもちもちの生地の中からあつあつの蜜がトロリと出てくるではないか!蜜で火傷しないように気をつけながら、はっふはっふほおばる。shihuku... 極寒のソウルを歩き回った体と心に染みわたるー。500ウォン(50円ぐらい)で至福の味わいであった。これはカムサハムニダだ。
私の心に刻まれた・・・このスイーツは「ホットク」。すぐさま大好物リスト入りだ。
ソウル滞在中、ほぼ毎週このおじさんの屋台に通った。屋台のおじさんはとても親切で、いつもおまけしてくれて、NHKの取材が来た話を聞かせてくれた。耳にタコである。
観光地の屋台では一つ1000ウォンとやや高級で色んなフレーバーもあるので気になって一度食べてみたけど、私にはおじさんの素朴なホットクのほうが断然美味しかった!さすがNHKが取材に来る店だな。(事実未確認)
語学研修も終わりに近づいたころ、おじさんに挨拶しに行った。
おじさんは、またおいでと何度も言ってくれて、韓国に行く機会があれば絶対また行こうと心に誓った。
それから数年後、ぐりちゃんと韓国旅行でソウルを訪れたが、おじさんの屋台はもう無くなってしまっていた。
あのおじさんのホットクがまた食べたい。忘れられない味である。
👇👇ブログランキングに参加しています。クリックして応援してくださるとうれしいです!